文章教育コラム

ウソつきは作文上手のはじまり

 小学生に「作文ではたくさんウソを書いていいよ」と指導すると、教育上よろしくないと一部の親御さんや学校の先生から反感を買うことになる。
 真面目な人々に、とかく嫌われがちなウソであるが、白藍塾では、ウソをうまく活用することで、文章の上達を図れると考えている。

ウソつきは作文上手のはじまり

作文はエンターテイメント

当塾の小学生作文教育の理念は「作文はエンターテイメント」と捉えることだ。作文を書くときにはとにかくおもしろく書く意識が大切であると説いている。「読み手を楽しませるためならウソをついても構わない」というわけだ。想像作文を書くことに重きを置いた学習内容になっているのは、このような教育理念があるからだ。

ウソを楽しみながら、作文力を伸ばす

これまで延べ1万人以上の小学生が白藍塾で作文を学んできたが、多くの子どもたちは、ウソを楽しみながら、意欲的に作文を書いている。書いているのはウソがいっぱいの想像作文だが、面白く書こうとすることで、言葉、表現、文章構成などの工夫の仕方を覚え、作文力を伸ばしている。そのようにして培った作文力はゆるぎない力となり、学校で取り組む行事作文や中学入試作文を書くときの基盤にもなっている。「学校で作文をほめられた」「国語の成績があがった」などの家庭から届く数々の報告がそれを物語っている。

ウソ日記のすすめ

小学生の夏休みの宿題として「日記」は、昔に比べるとだいぶ減っているようだが、今でも定番であるのは変わりないようだ。子どもに文章を書かせる習慣を身につけさせたいというねらいがあるためであろう。

よく小学生の親御さんから「子どもに日記を書かせてみるがなかなか続かない。どうしたらよいか」という相談を受けることがある。

そんなときには「ウソ日記」を勧める。ウソ日記は、その日あった出来事を書かなくても構わない。でたらめを書いてもいい。日記を「その日あった出来事を記録するもの」と限定してとらえるから子どもはうんざりしてしまう。子どもだって、そうそう毎日ドラマチックな出来事があるわけではない。書くことがないのに書かなくてはならない日記ほど苦痛なものはなく、逃げ出したくなる気持ちもよくわかる。

ありのままをつづらなくてもよい

平凡な一日を思い出してありのままにつづるより、机に向かったそのときに、あれこれ思いをめぐらして、面白いウソの話を書くほうが意欲的に取り組めるものだ。魔法の国を旅した話を書いてもいいし、透明人間になって普段は入れない場所に忍び込んだ話を書いてもよい。日記を、毎日の観察記録と捉えるのではなく、表現や創造、まさにエンターテイメントを楽しむ機会ととらえるのだ。

楽しみながら、作文を書く習慣が身に付き、そのうえ、力もつけられるウソ日記は、小学生の家庭学習としてぜひおすすめしたい。

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