文章教育コラム

同じ問題の再利用で、小論文の実力をつける

 小論文の力をつけるために、問題の数をこなすことはもちろん有効である。時間の許す限り、さまざまな問題にあたるとよいだろう。しかし、それ以外にも力をつける方法はある。そこで今回は、一度解答した小論文問題を再利用する学習法を紹介しよう。

同じ問題の再利用で、小論文の実力をつける

複数の解答を書く

同じ問題の小論文を、いくつものパターンで書いてみよう。一見簡単でバカらしく思えるかもしれないが、ちゃんとやろうとすると意外に難しいことがわかる。しかし、次から次へと新しい問題を書いて時間を使うよりも、効果的に考える力を深めるのに非常に役立つのだ。

小論文は正解がひとつではない

たとえば現代文の勉強をするとき、すでに答えを知っている問題を何度も解いたところで、得られるものはほとんどないだろう。

だが小論文の場合、他の受験科目と違って、解答が一つではない。

ひとつの問題について、「受かる小論文」はあっても、「こう書かなければ合格しない」という唯一の正解があるわけではない。そこでひとつの問題について、いろいろな「受かる小論文」を書いてみるほうが、むしろ力をつけやすい。

さまざまな立場の意見を書く

それぞれについて賛成・反対のどちらの立場に立つのかでも、書く内容は違ってくる。ある問題を複数の視点から考える訓練になり、アイデアメモを書くスピードが上がっていくだろう。

また、同じ賛成の立場で書いても、説得材料に使うネタを変えれば、できあがる小論文は違ってくる。

字数を変えて書く

字数を変えるのもいい訓練になる。600字と1,000字では、必要となるネタの数や量も変わってくる。

このようにして、さまざまな角度からアイデアを出して、何種類ものパターンを書いてみる。一度その経験をすると、ほかのテーマについても、自然に広く深く見つめ、考えるようになっていくだろう。

同じ本をくりかえし読むように

同じ本をくりかえし読むと、最初は気づかなかった作者の意図があれこれ見えてくるものだ。同じ問題にくりかえし挑むのには、これと同じような効果があるのだ。

コラム一覧に戻る